浮気をあくまで「浮気」でとどめた私の経験

あれは50歳ごろのことです。

そろそろ夜の営みが、身体的な衰えと気持ちの面での「飽き」とで、しだいに遠のいていました。

 

それでも、たまに夫婦ふたりで旅行に行ったときなどは、非日常の高ぶりとでもいうのでしょうか、子(といっても、もう20歳過ぎです)がいないという気軽さからでしょうか、宿での夜はけっこう濃密な営みをしていました。

 

そんなことをして過ごした直後は、やはり男としての機能も上向き、かつて経験した快感を「ああ、また味わいたい」と思ったものです。

不倫、浮気」ということもちょっと頭に浮かびます。

 

バツイチになっていた元同僚との出会い

あの日は、たまたまそういう思いになっていた時でした。

退勤して帰る途中、駅で元同僚の女性と出会ったのです。

 

「○○さん、久しぶり!」と、彼女のほうから声をかけてきました。

ご主人の転勤のために、10年前にうちの会社を辞めていたのですが、それまではずっと私と同じ部署で仕事していました。

 

彼女はさっぱりとした性格で、お酒も飲めて周りに気配りができるというので、皆から好かれていました。

私もよく二人だけで飲みにいきグチを聞いてもらったりしていたものです。

 

「あぁ、××さん。どうしたの?〇〇県へいってるんじゃないの」

「それがね、いろいろあって」

そんなことを言い合ってましたが、「立ち話もなんだし」と、ふたりで居酒屋にはいりました。

 

「あれからちょっとね、うまくいかなくて離婚したのよ」

彼女からそう聞いて、あまり意外に思わなかったのは理由があります。

 

仕事をしていたころから、ご主人とはうまくいってないと聞いていたからです。

どうやら2人に子どもができなかったことが理由のようでした。

 

そんな事情を知っていたので、私もへんに慰めるでもなく「そうか、まぁクヨクヨ考えてもしかたないぜ」とか、ちょっと的外れなことを言ったりしました。

その場でメールアドレスを交換したことが、不倫の始まりでした。

 

連絡をとりあって、月に1~2回は「2人飲み会」と称して会いました。

以前から「お互いに気が合うな」と思いあっていたので、そこからはアッという間に関係がすすみ、月に1~2回が3回、4回と増えました

 

はじめは照れるが、浮気という非日常に夢中に

平日夕方に会い、手早く食事してからすぐにホテルへ。

さすがにはじめは「なんか照れるね..」とか言い、裸をお互いに晒すことをためらいながら、ベッドにはいっていましたが、回数を重ねると、互いに股間をまさぐり合いながらいつまでもシャワーを浴び、熱を感じ「まるで、若い恋人同士」とか言って笑ったりするように。

 

私は自分でも驚くくらい男の機能があがり、嫁との時には考えられないほど強く、持続も長く、彼女を愛しました。

彼女もそれに応えて、さまざまな奉仕で私を受け入れました。

 

そのことは、絶対に妻には知られないよう、細心の注意を払ったことはいうまでもありません。

彼女も、そこは大人なので気をつかってくれ、妻には全く気付かれませんでした。

 

妻を裏切っているので、後ろめたい気持ちはありましたが、あの頃のわたしは、浮気という非日常に夢中でした。

 

 

彼女とメールでやり取りしていましたが、メールの「下書き保存」機能を使って、受信・送信欄には記録されないようにすることも、意外と有効です。

ひとつのアカウントを2人で使っていればできますし、覗き見られたときもなんとか発覚しなくてすむ可能性もあります。

 

お互いに、読んだらすぐに削除していました。

もちろん、携帯のロックやパスワードの管理などは気をつけることは絶対です。

 

一泊の旅行。彼女は決意していた

彼女が兄の店を手伝っているため、土日はなかなか会うことができませんでしたが、それでも、ある時に連休が取れたので、1泊の旅行にも行きました。

 

「プールがあるリゾートホテルだから、一緒に泳ぎましょうよ」というので、そのつもりにしていました。

ホテルにつき、さっそくプールへいきました。

 

もういい歳なのに、2人ではしゃぎながら水中で手を握ったり、身体を密着させて大切な所を探りあったり…。

周囲に人がいなかったので、大胆になりました。

 

部屋に戻ってからも「一緒にシャワーを浴びよう」と、バスルームで愛し合いました。

 

立ったまま、彼女の後ろから、バスタブのふちに座った私の上に彼女をのせてと、いつまでも絡み合いました。

その夜はそれが果てることなく続き、自分でも「どうしたんだろう」と思うほどでした。「いつまでもこうしていたい」と思いました。

 

ところが、彼女は悦びながらも違うことを考えていたというのは、その後に知ることになります。

 

家庭を壊したくないから、最後。

その旅行以来、彼女は会ってくれなくなったのです。

何度もメールを送り、やっと会ってくれた彼女は「もう会わないほうがいい」と言います。

 

理由は「あなたの家庭を壊したくないから」ということでした。

あの旅行を「これが最後」と決めていたそうです。

 

私はいろいろと考えました。

それまで「妻も愛しているし、彼女のことも愛しているから」などと、自分の行動に理屈付けをしていましたが、それは自分勝手なわがままでしかないことに気づかされました。

 

「このままでは妻も彼女をも裏切り続けることになる」という思いに、わたしも苦しみました。

 

時間はかかりましたが、私は彼女とのことは忘れることにしました。

彼女もいろんな思いはあったでしょうが、会うことはなくなりました。

 

妻には全く気付かれませんでしたが、いや、ひょっとしたら気づいていても黙っていたのかもしれませんが、今は妻をできるだけ大切に、もう裏切るようなことはしないと決めています。

 

「バレないならちょっとくらい浮気したい」という人は多いと思います。

いや、そのひとりだった私がこんなことを言うのもなんですが、やはり相手はよく選びましょう。

 

浮気はどこまでいっても浮気。

最後は静かに別れて終われるように、そうなれる相手とつかの間の逢瀬を楽しんでください。

 

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