小さな浮気のはじまり
彼氏に浮気をされました。
どうにかして仕返しをしてやりたい。悔しくて、ムカついて仕方がない。
そう考えていたとき、ポケットティッシュのハッピーメールの広告に気がついたんです。
これを利用すれば、優しい言葉をかけてくれる人がいっぱいに違いない。
私を待つだけの都合のいい女だと思うなよ?と小さな復讐心からなんとなくお試し気分で利用してみました。
実際利用してみると予想通り、甘い言葉をささやいてくる男達でいっぱいです。
直接会う勇気なんてありませんが、モテモテ気分は悪くなくむしろいい感じ。
男達をこちらの都合で翻弄するなんて現実ではなかなか出来る事ではありません。
これ結構たのしいかもとゲーム感覚で始めたのが始まりの一歩でした。
さらなる一歩
大ゲンカの末、彼氏は浮気を止め反省してくれました。
無事に仲直りも完了です。
以前よりも関係は良好となり、おつきあい上の不満は特に感じなくなっていました。
それなのにアプリの使用を止めることができません。
あちらの世界では、いつも私をお姫様使いしてくれる優しく大人な男達がいっぱいです。
彼氏も優しいんですけど、私がほしい甘い言葉はそう簡単にはささやいてくれません。
そうしているうちに、よく話す相手から会いたいと誘われるようになりました。
のらりくらりと逃げていましたが、ある日彼氏とケンカして初心を思い出したんです。
ほんの少しの復讐心と相手への興味から食事だけならと会うことを了承しました。
何もする気ないし、させる気もない。
そのときは本当に軽い気持ちしかありませんでした。
本当の浮気に。一度だけと体を許した
実際に会ってみると、彼はアプリ上と変わらず優しくて面白く大人な人でした。
印象もよく、話も合うし、甘くちやほや対応も続けてくれる。
素直に楽しいと思える時間でした。
毎日接していたせいか、感覚的には初めて会うはずなのに仲のいい友人といった感じ。
すぐに打ち解け、LINEを交換して直接連絡取り合うようになったんです。
こうして友人の一人として何度か会うようになっていくと、次第に口説かれるようになりました。
会うのを止めればよかったんですが、彼と過ごす時間、お姫様扱いされる感覚がとても心地よくなっていたんです。
浮気する気はないと誘いはきっぱりと断っていました。
でも、会う回数が増えるにつれ雰囲気は高まりドキドキするようにもなっていたんです。
そういうのを見透かされていたんでしょうね。
やがてどうしても断ることが出来なくなってしまい、一度だけという約束で身体を許してしまったんです……。
目覚める感覚
相手は彼氏よりも年上で大人の男性です。
彼の趣味なのかすごく責め好きで、私にいっぱい尽くしてくれて、それまで経験したことのないすごく甘くて優しい時間になりました。
その感覚を忘れらなくって、一度だけという約束だったのに、すぐに何度も関係を重ねるようになっていきました。
もちろん本命として好きなのは彼氏だけなんです。いまでもそれは変わりません。
罪悪感はあるし、毎回もうこれで最後に……と思うんです。
でも誘われ、抱かれてしまうとダメになってしまう。
それくらい彼の態度やつくりだす雰囲気、お姫様扱いが私にとって理想的なものでした。
恋人には恥ずかしくて要求できないこと、してほしいことを次々に満たされていく。
こういうことを繰り返されて逃れられる女の子はいないのではないでしょうか。
次第にそれまで感じたことのない、はっきりとした気持ちよさも自覚するようになっていきました。
彼氏の前では清純に振舞い甘え、彼の前では行為に没頭しておもいっきり乱れる。
自分の変化にとまどう時期もありましたが、自然にふるまいも切り替えられるようになっていき、ポジティブに浮気を楽しむようになっていったんです。
浮気を続けるために
身勝手ですが彼氏への愛情は変わりません。ずっと好きなまま。
異性として意識できるのは彼氏だけなんです。
浮気相手と何度肌を重ねても、おつきあいする気には一切なれず、どこまでいっても二番目なんです。
ただ、私に癒しと安らぎを与えてくれる大切な人で失いたくないという感覚はあります。
だからこそ、万が一にも浮気バレして修羅場という状況は避けなければいけません。
とりあえずバレ防止には普段から彼氏のこと大好きだよアピールは大事です。
信頼されることで不信感を抱かせないようにします。貴方だけの彼女だよということを印象づけるんです。
安心感を与えてあげれば行動に自由が利くようになりますからね。
もちろんデートは彼氏がメインです。
浮気相手との調整も考えて日程を組んでいます。
ポイントは彼氏に行動を決めさせるのではなく、主導権を握り続けることです。
受け身にまわってしまうと時間を作り出せなくなってしまいますから。
これで今のところはバレず疑われずに浮気を楽しむことができています。
いつか止めなきゃいけない日がくるのかもですけど、もう少しこのまま続けていきたいです。