新婚で寿退社した私が不倫に走ったわけ
わたしは同時24才、夫は30才と少々年の離れた夫婦でした。
しかし、夫と出会ったのは同じ会社での上司と部下という関係でした。
ありきたりですが、夫が教育係としてわたしのことを面倒を見てくれていて、気がついたら恋愛関係になり、そしてめでたく結婚した、という流れです。
当時のわたしは毎日本当に幸せでした。
結婚する前は夫と付き合っていることを秘密にしなければならず、正直苦しい毎日でした。
それが、結婚して、無事入籍、さらに小さいものだけれども海外挙式を挙げ、幸せいっぱいになりました。
さらに、一応上司と結婚してしまったので、なんとなく会社にいづらくなってしまったこと、あとはわたしがすぐに赤ちゃんがほしかったのもあって、寿退社したことも、幸せだなあと感じていた理由でした。
でも、まさかその寿退社が原因で自分が不倫をしてしまうなんて、思ってもみなかったです。
夫の不在に耐えかね、アプリ「ロンリー」を利用
様子が変わって来たのは、結婚して半年ほど経ったころでした。
夫の仕事が忙しいのもあって、なかなかのんびりとした夫婦2人の時間を過ごすことが難しい毎日でした。
終電で帰って来て、朝早く出て行く夫。
土日は疲れて切って眠ってしまっているばかり。
もちろん、夫が悪いわけではないということは百も承知です。
しかし、まだ若いわたしは、正直、結婚生活がつまらなくなってしまっていました。
なにより、結婚して夫と2人で暮らすようになったのですが、その場所が、わたしの縁もゆかりもない場所。
友達も親からも離れてしまい、毎日さみしさをこらえていました。
夫が話し相手になってくれればいいのですが、仕事があるし、仕事がないときも寝かせておいてあげないとかわいそう…。
そうしてわたしは、ついに、あるアプリを利用するようになりました。
それが、ロンリーという通話型のアプリです。
これは、どこかにいる誰かとその場限りで電話で会話ができるというアプリ。もちろん無料です。
このアプリを利用してみようと思った理由は、何より、誰かと会話をすることができるから。
そして、会話履歴が残らないこと、これに尽きます。
もう2度と連絡の取りようのない人と話すのだから、間違っても変な方向にはいかないだろう、と思っていたんです。
でも、わたしの考えが甘かった、という結果になってしまうのですが…。
ロンリーを利用するようになると、わたしがすぐにそのアプリにはまってしまいました。
夫の帰りを待ちながらロンリーで通話。Twitterにつなげる
ロンリーというアプリではエッチな会話を求めてくる男性もいました。
しかし、普通の会話を楽しめる人や、既婚者でお互いの家庭のことを話すことができる人もいました。
ある程度の常識を持った人と会話ができることは、今まで1人で寂しくすごしていた時間の何倍も楽しかったんです。
毎日、夫の帰りを待ちながらロンリーで誰かと会話しているという夜が続きました。
そしてあるとき、同じ沿線に住んでいる、同い年の男の子と会話をする機会がありました。
話しをするうちに、たまたま出身大学も同じ、好きな食べ物も、好きなアーティストも同じであることが判明。
普通に、本当に、友達のように感じで、その男の子との会話に夢中になりました。
気がつけば3時間もその男の子と会話をしていました。以後Kくんとします。
Kくんもわたしも、この電話を切ってしまえばもう2度と話す手段がない、とわかっていました。
だからこそ、それだけ長電話になってしまっていたんです。
しかし、そろそろ夫もいい加減帰宅してくる時間です。
Kくんが、奥さんなんだからラインの交換はよくないよなあ、あー残念…とつぶやくのとほぼ同時に、ツイッターをやってない? と質問しているわたしがいました。
ついに食事に誘われ個室へ、そして…
ツイッターなら、別に交換してもいいや、と思えたんです。
どうしても、何か繋がりが欲しかった。
Kくんは運良くツイッターをやっていて、それからお互いフォローし合うようになりました。
そして、ツイッター上でからんだり、あるいは、ダイレクトメールで好きなアーティスト情報について交換したりするようになりました。
もう完全に、Kくんとは友達のような気持ちでした。
向こうもそうだったのでしょう、ある日、Kくんに食事に誘われました。
下心はなくて、純粋に会ってみたい、とダイレクトメールで言われ、わたしも本当にKくんと生身で会ってみたい気持ちが募っていたので、了承しました。
日付は、夫がたまたま二泊三日の短期出張に言っている日にすることにしました。
悪いことをしているつもりはなかったけれど、それでもやはり既婚の身だったので、個室のあるお店を予約してもらってその個室で待ち合わせをすることに。
ロンリーからのネット出会いをしてしまった新妻
いよいよ、Kくんと会う日。
なんども地図アプリで確認したお店の場所へと実際に足を運びます。
そして、お店について予定してあった名前を伝えると、すぐに部屋に案内されました。
部屋の中にはすでにKくんがいました。
Kくんはわりと子犬のような顔立ちで、童顔でした。
すごくイケメンなわけではなかったですが、とても可愛らしい顔立ちだったこと、さらには服のセンスもよかったことから、女の子にモテそうだなあと思ったのが第一印象です。
Kくんと同じテーブルにつき、初めこそ緊張しましたが、すぐに楽しい空気になっていきました。
お店はKくんが選んでくれた創作和食居酒屋さんだったのですが、ほどよく暗く、ほどよくおしゃれで高級感がありました。
どのお料理も、どのお酒もとても美味しくてびっくりしました。
Kくんは投資関連の不動産の営業をしているというだけあって、美味しいお店には詳しいようでした。
そして…。お互い、楽しくて、美味しくて、つい、お酒が進みました。
気がついた時には、わたしはだいぶ酔っ払ってしまって力が抜けてしまっている状態。
もちろん、これはやばいな、と思ったので、お店にタクシーを呼んで帰ることに。
そして、タクシーが来てくれるまで一緒に待っていてくれることになりました。
酔ってフラフラする体をKくんに支えてもらいながらタクシーを待っていると、ふいに手を握られました。
そのままキスまで。そこでちょうどよくタクシーが来たので、わたしは逃げるようにタクシーに乗りました。
今はキスまで許している。ホテルはまだ…
Kくんと会った後、ダイレクトメールで謝罪メールがきました。
でも、わたしは正直なところ、全然嫌じゃなかったんです。
それよりも、Kくんとの繋がりが切れてしまう方が何倍も嫌だった。
だから、今も、ツイッターではKくんとつながっているし、たまに食事にも行っています。
もちろん、ホテルにも誘われますが、そこだけは断っています。
個室のお部屋での食事の場合、キスまではおっけーしてしまっています…私自身も楽しんでいるので。
夫にバレている様子は全くありません。
もともと家では疲れ切っている状態なので、わたしへの意識が強くないのだと思います。
女性は警戒心の塊。信用を得ることからスタート
浮気や不倫をしたい人は、まずは、自分が既婚であることや自分の状態を伝えた上で、それを受け入れて出会ってくれる人を見つけることが大事です。
特に、男性が不倫したい、と思っている場合は、女性は警戒心のかたまりです。
まずは信用を得ることからスタートすると良いと思います。